青色申告したいけど、どうやってわからないという人は多いのではないでしょうか。
実際に私自身、
菓子店として起業した時は申告の仕方が分からない
そんな簡単な理由で白色申告を選びました。
今は毎年節税効果があるので青色申告しています。
その手順について今回記事にしていきたいと思います。
ちなみに、私のお店は小さな菓子店です。
- ひとりでお菓子を作って、お店で販売。
- オンライン販売なし。
- お客様の支払い方法は現金のみ。
売上は一年間で1000万円位、1か月でみると50万円~150万円くらいです。
このくらいの規模の菓子店の例ですので参考までにお伝えします。
あくまで私のお店の方法なので
記帳の方法はたくさんある中での一つの例として捉えて頂ければと思います。
参考までに、無料でお試しできるソフトのリンクを貼っておきます。
やよいの青色申告オンライン■色申告の仕方、流れはこちらの記事をどうぞ
日々の帳簿の仕方|現金出納帳
- まずA4のコピー用紙か、ノートを準備する
- 毎日1ページ使う
(記録する取引がなくても、現金が動いていないことを記録するため)
ステップ1|現金の動きを記録
①開店する前に、レジの中の釣銭準備金を数えます。
(前日にしておくことが多い)
現金は毎日計算して、手元にある現金と記録しておく現金が同じになるようにします。
※現金が合わない場合の対処法(過不足として計算する)
➁開店して、閉店したら一日の売上を計算します。
売上金と釣銭準備金を合わせた金額が合っているのかを毎日確認します。
記入例
2021/8/31 | |
本日現金 | 50000 |
本日売上 | 30000 |
本日現金残高 | 80000 |
お菓子を作るための材料などをスーパーで購入した時
必ずレシートをとっておきます。
スーパーなどで材料を購入する場合は、自分の財布からお金を出して払います。
一週間に一度、ノートに記録します。
あくまで私の場合の例です。
全て自分(事業主)の財布から一旦出して(借りた)事にして
後日、お店用の通帳からまとめて引き出しています。
次に具体例です。
※通帳から引き出したときの帳簿は省いてます。
例1 材料費としていちごを購入した
例2 固定電話代をコンビニで支払ったとき
例3 食器を洗うときのスポンジや洗剤を購入した時
例4 店先(店内)で使うお持ち帰り用の紙袋を地域の資材販売店に行って買った時
全て事業主借として記録します。
2021/8/31 | ||
本日現金 | 50000 | |
本日売上 | +30000 | |
事業主借 | 9000 | |
入金合計※自分の財布からお店に使うものを払った | +9000 | |
例1 | 仕入 | 500 |
例2 | 通信費 | 8000 |
例3 | 工場消耗品費 | 500 |
例4 | 店舗消耗品費 | 3000 |
支出合計 | -9000 | |
本日現金残高 | 80000 |
この記録が、青色申告の際に作っておくべき記録のひとつである
現金出納帳です。
毎日の現金の動きを記録
例1~例4までの取引からその他の取引をコツコツと記録。
- 路上で手に入れた野菜や果物を買った時にレシートがない場合
※出金伝票を手書きで書きます。
・日付、支払先、勘定科目(仕入など)、適用(いちごなど)、金額を記入。
ここからはパソコンを使って入力するオンラインソフトを活用しています。
ステップ2|申告ソフトに入力
出納帳ができたら
月に一度、オンラインソフトを使って入力します。
(ここではやよいの青色申告オンライン を紹介)
①やよいの青色申告オンラインにログイン
➁メインメニューの仕訳の入力をクリック
➂取引日と科目、金額、摘要を入力します。
- 現金出納帳を元に、売上と経費を入力しました。
次に、
- 売上を通帳に入金した時
- 自分の財布から出したお金をお店の通帳から引き出した時
を入力しました。
摘要欄に詳細を入力するのを忘れずに。
その他の取引もコツコツと入力。
ステップ3|確認作業
一か月単位で通帳の金額と、オンラインで入力した金額が合っているか確認する。
売上確認
①メインメニューのレポート・帳簿から損益レポートをクリック
➁月ごとに表示されている売上金額が記録したノートの金額と合っているか確認する。
預金出納帳の確認(通帳)
①メインメニューのレポート・帳簿から総勘定元帳をクリック
➁月指定、勘定科目から普通預金を選択し、絞り込みをクリック
➂右下の残高が通帳の残高と合っているのか確認。
現金出納帳の確認
①メインメニューのレポート・帳簿から現金出納帳をクリック
➁月指定を選び、期間を指定
➂絞り込みをクリック
④確認し、間違いがないかチェックする
(’手順は同じ)
勘定科目が分からない時
何に使ったかは自分で分けることが出来ます。
上記では、作る時に使うものを買ったスポンジは工場消耗品として
お店で使う資材は店舗用消耗品として
記録しています。
どちらも消耗品として記録することも可能ですし、
もっと詳細に分けたい時は容器包装費など、新しく分ける項目を作ります。
同じいちごでも、仕入れとして商品のために購入であれば仕入れ
試作するためのいちごの場合は新聞図書費など
区別したいときに自分で科目を作ります。
ただし、毎年同じ科目で決算することが定められています。
去年と違う科目で記録したいときは、何故科目を変えたのかも記録しておかなければいけませんのでご注意ください。
とはいっても、大きな金額でなければさほど気にしなくても良さそうです。
念のため、忘れないようにチェックしておくことをお勧めしておきます。
まとめ|日々の帳簿について
①現金の動きを記録する
➁申告ソフトに入力
➂確認作業
3つのステップで日々の帳簿を行います。
初めての青色申告は面倒だし、本当に出来るのか不安ですが
頑張れば自分でも出来ます。
自分でやる青色申告は時間と手間がかかる。
ですが、通帳や売上の情報を自動で取り込める機能がついているものもあります。
迷ったら、お試し期間で無料お試しをしてみてください。白もあり。
やよいの白色申告オンライン登録方法が分からない方がいらっしゃいましたら、以下に登録方法をまとめました。
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やり方、記録の仕方はお店によって違いますが
私のお店の場合は
税理士さんとのやり取りと商工会議所の方のアドバイスから以上のような記録の仕方になりました。
取引の内容によって上記のやり方で不便がある時は、変えても問題ないです。
- しっかりと間違いの無いよう確認すること
- 記録を貯めない事
始めは専門家に頼むと、お店の詳細が知られて嫌だなぁ
と思いますが、節税の知識や今よりも効率のいい方法を教えてくれるので頼むのもあり。
自店に合った帳簿方法が確立するまで慣れるのが大変ですが
確定申告は避けては通れない義務です。
後になってペナルティになってしまうことがないようにも、しっかりと申告できるように
記録を貯めずに少しずつ準備していきたいですね。
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