お店準備 お店運営について

細く長くお店を続けていくのに向いている人|菓子店経営者が考える経営者向きな人とその理由

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以下のどれかに当てはまったら経営者向きです。

  • お菓子作るのが好きだというより自分の作ったお菓子で誰かを喜ばせたい気持ちが大きい
  • やりがいのある仕事が好きだ
  • これまでの人生で何度も失敗や挫折をしてきた
  • 自分はこう思う。といった意見を内側に秘めている
  • 好きなことには夢中になれるけど必要以上に執着しない
  • これだと思ったら全速力、一つのことに固執しすぎない

理由は後ほど説明していきます。

最初はやりたいようにやればいい。

やりたいようにやらないと長く続きません。どんなにお客様に求められていても、自分がしたいことでないと長くは続きません。

どんなに儲けがあっても、本当にやりたいことは別にあると何か違うとモヤっとします。

お店をやろうと思ったのはなぜでしょうか。

どんなものを売りたいと思いましたか。また、なぜ売りたいと思いましたか?

ここが重要です。

その商品はどこにもない商品でしょうか。

なぜ何で、何を?嫌な質問ですよね。嫌な気持ちにさせてしまっていたら、ごめんなさい。私自身、開業当時色んな人から聞かれて困りました。聞かされ過ぎて飽きてしまうほどに。

でも、何度も聞かれているうちに本当にやりたいと思っていたことに改めて気づいたし実際に言葉にしてみることで少しづつ自信につなるし思っていたことの再確認にもなり嫌な思いをしてまで色んな人に聞かれて良かったと思ったことなのであえて聞いてみました。

改めて伺いたいと思います。

なんでお店をしようと思いましたか

どんなものを売りたいと思いましたか

なぜ売りたいと思いましたか

それはどこにもない商品ですか?

小さく始める個人店の場合

近くに同じような商品が置いてあるお店があると競争相手が多くて生き残りが大変です。開店してから一年目ぐらいは目新しい感じがしてお客様も話のネタに足を運んでくれることもあるかもしれませんが、次年度その次の年とだんだんと飽きてきます。

どんなに美味しくても、同じような商品がすでに近くにあったとするとお客様から選ばれにくいです。同じ商品ならばどこよりも安いお店にするし、どこのお店よりも便利なところにいくし、どこよりもお得なところに行きます。

個人店がどこよりも安くどこよりも近くどこよりもお得に売るには難しいですよね。

だから、このお店のアレが食べたいとイメージしてもらえるような商品であることが大切なのです。

=どこにもない商品

自分に置き換えて考えてみてください。

買おうとしているものを買いに行くときはどんなお店に行こうとしていますか。

きっといつも同じお店で買おうとしていませんか。

野菜なら近くのスーパー、服はいつも行くユニクロ。誕生日ケーキならこの店、パンはあの店。

そこに自分のお店はどうしたら仲間入りできるのか。普段のルーティーンに自分のお店を入れてもらう工夫をするのです。それは今あるお店にはないものを扱うか、自分のお店にしかない何かを販売することです。

そうすれば、アレが食べたいと思った時の候補にあなたのお店が上がるはずです。

宣伝すればなんでも売れるというものではありません。むしろ、無料のSNSをうまく活用すれば広告宣伝費ゼロで集客可能な時代です。(ネット環境構築には費用がかかります)

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大手の販売店がしている新聞折り込みの広告やCMはキッカケに過ぎません。どんなに宣伝費をかけてもお客様に必要とされて選べれないと意味がないからです。

何かを食べたいと思った時に、そういえばあのCMやってたな…と、初めて候補になって選ばれるのです。

個人店では価格競争や同じような商品のCMをしても、サービスには限界があるのでそこで競争するのははっきりいって難しいと考えます。

金銭的な問題もあるし、従業員さんの数や営業時間などに差があるからです。

やりたいことを実現しつつ、他にはないものを売ることが重要です。

お客様の意見は積極的に取り入れる

営業を続けていくと、お客様から質問されることがきっとあります。それを、質問コーナーやブログでお答えしましょう。

文字を書くのが苦手だったらパソコンでもいいし、ブログが苦手な方は無理にとは言いませんが無料で発信できるものが一つでもあると宣伝効果も口コミ効果もあるので便利です。

お客様からの声はとても重要です。時には実現することが厳しい意見を下さる場合もありますが、全てを実現しなくてもいいです。

お店の休みはいつですか?という質問が多ければお店の目立つところにカレンダーを貼ったりHPがあればトップページに表示されるように工夫するだけです。

月曜日は休みという多くの美容室と違って、菓子店はいつでも好きな時に休みにすることができます。オーナーさんの一任で決めることができるのでお店によってバラバラ。

お休みの日にお客様が来店し、本当にやっているお店なのかどうなのか場所があっていたのかなど不安材料を抱えたまま返してしまうと次の来店につながりません。少しでも多くの情報を知っていれば来店動機につながります。

時に予想に反した思い切りも重要

お菓子といえば、どんなものを想像できますか。ショートケーキ、スナック菓子、駄菓子、ドーナッツ?どれもお菓子を連想させますよね。

サーティーワンだったらアイスクリーム。すき家だったら牛丼。

あなたのお店といえば何をイメージできるでしょうか。

アイスはその場で食べるものというイメージですが、サーティーワンはお持ち帰りもできますね。誕生日にアイスケーキという発想も予想に反していてとても面白いです。

すき家は牛丼というイメージですが、実際にいろんなメニューがお店に行くとあって牛丼を食べに行ったけど他のメニューもあること知り、次回の来店動機にもなります。

あなたのお店はいかかがですか?イメージしたものが買えるほかに、予想を超える発想や意外性があるとお客様の記憶に残りやすくリピート確率も上がります。

常に感謝の気持ちを忘れない

長くお店を続けていくことができるのはお客様がお店に来てくれるからであり、商品を買ってくれるからです。常連さんやお得意様はもちろん大切にしなければいけませんが、初めて来店されるお客様、たとえ100円の商品でも買ってくれるお客様皆さんを同じように大切にしましょう。

どんな大人でも赤ちゃんの頃があったように、常連さんやお得意さんだって誰だって初めて来店したことがあるものです。どんなお客様でも一人一人を大切にできなければ常連さんを作ることもできないし、お得意さんを作ることも難しいです。

お店にとって難しい注文をしてくるお客様だって1人のお客様。できないことはきちんとした理由を述べてできないと説明しお客様を納得させてあげることがとても重要です。

どんなことも理由がある。最終判断は店長がする

もし、販売員さんを雇っての営業の場合でもお客様からのご注文で“できる““できない“の判断は必ず経営者に判断を仰がなければいけません。

お客様からの注文で、明日の開店時間に欲しい商品があると言われた時どのようにお答えすればいいでしょうか。もし、自分がお客様の立場だったら最初からできないと分かっていても、販売員さんにすぐに断られると少し悲しい気持ちになってしまいます。聞いた販売員さんの一任ではなく、どんなに忙しくても一度店長に相談してくれた時点で少し自分の気持ちを汲んでくれたという気持ちになります。

これはあくまで私の個人的な考えではありますが、販売員さんにどのような態度で断られるかでその時の気持ちが変わります。

それはできない。誰とも相談もせずにできないと言われるよりも、隣にいる誰かと相談してくれたり店長に確認してくれたりすると本当に出来ないんだな。と納得するからです。できないと店長に直接断られるならもっと納得できます。

逆に店長の立場でも、どんな風にお客様にお断りをしているのかが気になることもあります。言葉一つ、態度一つでお客様を気持ちよくお返しできるか決まります。また、いつもはできる判断がちょっと厳しい状況の時もあります。そこは販売員さんに任せっきりにせず、一言こんなことがあったと知っているだけで今後の対応にもつながりますしお客様の気持ちにもお答えできるかもしれませんので大切にしたいことです。

お店によって異なりますのでこれが正解という答えはありません。その場にいるお客様がどんな気持ちでお店を選んでくれて、どのようにしてお店のお菓子を使いたいと思ってくれたのか。どの場面でどのような形でお菓子を誰に渡したいのかによっても返事の仕方が違ってきます。

1人で少しづつ食べるのか、大勢で食べるのか。

どんな場所で?家族で親戚と集まった時にすぐに食べるのか、それとも会社の方にお渡しして食べるのはそれぞれが帰宅してからなのか。

常温商品か冷蔵冷凍商品か、保存期間はどのくらいあるのか。

どうやって食べるのが好ましいのか。

お子様が食べるのか、お母様が食べるのか。

もし、責任者が席を外していてすぐに返事を聞苦ことができなくても電話番号をお聞きして確認次第折り返しの電話を入れることだってできます。

菓子店経営者が考える経営者に向いていると思う人はこうだ

これまで約6年間菓子店を経営してきました。私が経営してきたお店は小さなお店であり決して大きなお店ではありませんが、菓子店経営者に向いていると思う人はこんな人だという勝手な意見とその理由を説明していきます。

冒頭でもあげた経営者に向いている人

経営者に向いている人と、なぜそう思うのかその理由について

お菓子作るのが好きだというより自分の作ったお菓子で誰かを喜ばせたい気持ちが大きい

お菓子を作るのか好きだ。だから経営者向きとはいえません。

ただ、ただ、お菓子を作るのが好きなら

お店である必要はないからです。

じゃあ、人を喜ばせるだけなら作ったお菓子をタダであげればいいじゃん。そう思うかもしれません。

そうです。その通りだと思います。

しかし、作るだけでなくて自分が作ったお菓子で喜んでもらえてそれでご飯を食べて行けたら最高ではないでしょうか。

作るだけなら、どこかに就職してその菓子店でお菓子を作れればいい。菓子店ですから、お菓子を作る仕事です。好きな作ることを永遠と続けることができます。

一方、自分が作ったお菓子を誰かに喜んでもらえることが嬉しいとなると、新商品を考えるのも楽しいです。

修行時代にお店で働かせていただいていた頃、新商品のアイディアを出してと言われました。どんなものがいいのか、どんな材料を使おうか、どんなデザインにしようか。自分の発想だけだと自分の好きなもの、得意なもの、自分ができる技術の範囲内で商品を作ろうとするのが普通かと思います。

それはできる技術で少しでも自信のあることでないと自分のアイディアをオーナーに選んでもらえないからです。

せっかくアイディアはいいけど、技術が伴なわないため採用されない。なんてことを避けたいからです。

しかし、誰かのリクエストでカスタードを作るとき。それまで作ったことがなくてもその人に喜んでもらいたいがために作って見ようという気持ちになれます。できないかもしれない、失敗するかもしれない。でも、それでもその人のためになら頑張ってやってみようという気持ちになれるから挑戦できます。そのため新商品のアイディアの幅が広がります。

やりがいのある仕事が好きだ

経営していくということは全ての責任を負うということです。商品を出して売れるも売れないも自分の責任。お客様が来てくれるのも来てくれないのも自分の頑張り次第だからです。

頑張って作っただけ売れれば嬉しいし、少し無理して作ったけどお客様からその分喜ばれて嬉しい。

頑張った分だけ嬉しいし、その分時給も上がります。ボーナスはないけど、頑張った分だけ収入は上がりますし収入の上に限界はありません。

パティシエとして有名店で働いていてボーナスがあったとしても上に限界はあります。しかし、自分がお店の経営者ならどんな収入でも頑張れば達成できると思います。もちろん簡単ではありません。私は現時点で初任給の4倍の手取りです。精神的に安心できないことも多くあるかもしれませんが、その分やりがいのある楽しい仕事だと私は思います。

自分はこう思う。といった意見を内側に秘めている

どんな場面でも、自分だったらこうするのに。という意見を持っていればそれを自分のお店で実行することができます。

意見を持ってそれを実行できる環境があって、しかもその意見を試して違うと思えば別の違うことを試していくことができる。

こんなふうに自分はこう思う。という意見があれば自分のお店で良いことだけを残して経営していくことが可能です。

これはとても重要なことの一つだと私は思っていて、どんなことにも正解はないけど自分がいいと思ったことをその場その場で実行していき反省を繰り返し続けてより良くしていく。

実行→反省→修正→実行

すでにある老舗の昔からあるシキタリみたいなものがないのが小さな個人店いいところです。これが正解と決まりはないので、その場その場で自分のいいと思ったことを即時に実行していくことができますから改善も早いしどんなことでも取り入れられるので最強だと思います。

好きなことには夢中になれるけど必要以上に執着しない

何かに夢中になれるってすごいことだと思います。ゲームに夢中になれたり、テレビに夢中になれたり。

夢中になれるということは他の嫌なことを忘れて思いっきり楽しめるということだからです。人生は長く人生のほとんどは労働という時間で縛られることがほとんどだと思います。

人生で楽しいことばかり起こることは稀で、悲しい出来事や辛いことや忘れたいことが起きたりしますが夢中になれるものが一つでもあればその嫌な出来事を忘れて取り組むことができますよね。

それが小さな頃から長続きしていなくても、全然いいと思います。昔あったものが将来あるとも限らないからです。

自分はこれがいいとこだわりを持ちすぎると、将来なくなってしまうかもしれないものになる可能性もあるので、そこは執着し過ぎないこともいいと思います。

好きなことが長続きしなくても全然いいと思います。ただ、夢中になれるものがあればそれでいいと思います。

これだと思ったら全速力、一つのことに固執しすぎない

いくらいいと思っていても、それを実行しないことには判断できません。

これだ!という気持ちがあれば即実行する環境を整えしっかりと状況を見つつ実践していく。いいと思ったことを実行に移せてもそれが本当にいいのかはやってみないと分からないことです。

やってみて最小は良かったんだけど、段々と微妙になってくることもありえます。反対に最初は微妙だったことが後になって来て効果を発揮してくることもあります。

だから一つのことに固執しすぎず柔軟な判断力と決断力で経営に活かしていくことが必要です。

いかがでしたか?

これまで約6年間たくさんの人の力を借りながらこれまで小さいながらも細々とお店を続けてこれました。時には体調を崩してしまったり、お客様からのお叱りの言葉を頂いて落ち込んでしまうこともありました。

それでもここまでやってこれたのは、あまり考えすぎずにいいと思ったことは取り入れ少しづつでもお店をよくして行きたいという向上心を持ってこれたからかなと思います。

どんな仕事でも失敗はありますし、挫折する時だってもちろんあります。でも誤魔化そうとせずに自分に素直に向きあっていれば納得できます。全てのお客様の意見を取り入れることは当然不可能ですが、それに近づこうとすればできないことはないと思います。その気持ちはお客様にも伝わるし、伝えていくことも大切だと思います。

かなり個人的な意見にはなりましたが自分が思う細く長く続けていくのに向いている人について考えてみました。

それでもやっぱり向き不向きはありますよね。自分にはどんな経営の仕方があっているのか。

最終的には

子供がいるから早く帰りたい、朝早起きが得意だからモーニングをやりたい。人それぞれ。個人店だから好きなようにやれてそれでお客様も喜んでもらえて続けていければいい。

健康に気をつけながら、幸せなお店経営を目指しましょう。

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