お店運営について

世の中の波から外れろ

更新日:

1人で菓子を作り、売っています。

アルバイトさんはいますが、お店に立つのも一人です。

そんな私が最近思ったこと。

ハロウィン

クリスマス

お歳暮

お年賀

バレンタイン

ホワイトデー

退職、入社の菓子折り

ゴールデンウイーク

母の日

父の日

お盆

御中元

敬老の贈り物

その他お彼岸など

菓子屋にとっての繁忙期があります。

今の時期で言えば、ハロウィンに向けての準備が行われているところ。

しかし、年々ハロウィンに関心がなくなってきていますよね。

イベントだからと菓子を用意しても思ったほど売れなくて余る。

こんな話を業者さんを通してよく聞きます。

お店をハロウィン飾りでいっぱいにして盛り上げるのはいいと思いますし、ハロウィンに力を入れるのもいいけど、

お客様はイベント疲れしているように感じます。

どこに行っても同じようなものが売っているし、飾りは可愛いけど買う気がしない。

お店の売りたい気持ちが見えている。

そのお菓子を買ったことで自分は何を得ることができるのかが分からない。

その菓子を買うことで得られる価値が見えない。

見た目の満足感は大事です。

しかし、見た目だけの菓子を売っていてはリピートがありません。

最低でも見た目だけの商品を提供するべきだと思います。

どんな菓子屋さんにいても可愛いラッピングでお菓子が包んであります。

デザインも素敵でとても勉強になります。

でも、たまに過剰包装すぎないか。

というラッピングに出会います。

今の時代、手に入らないものはありません。

何でも手に入ります。

探せないものもありません。

安く資材を仕入れて、可愛くラッピングすれば中身が見えなくても見た目の満足感だけで衝動買いします。

(私もその一人)

でも、中身を開けてみてビックリ。

はっきり言うと開けたら捨ててしまうラッピングの方が高い。

菓子の方が安く感じる商品です。

缶コーヒーみたいな感じ。

外側はしっかりしているのに、色のついた甘い飲み物。

もちろん、缶コーヒーの全てに当てはまるものでもないです。

買った時の状況によっても満足感は違うので、あくまで例として。

自分がお客として訪れると、ハロウィンなのだから買うでしょ。

みたいな感じに見える。

それに、どこも一緒で正直つまらない。

かといって、自分のお店はいいサービスの提供ができているとは思いません。

とても素敵な大きなお店ではなく、

小さな個人店の自分のお店に来てくれるにはどうしたらいいのか。

毎日考えていて、これができれば差別化できるかなと思い

記録に残しておこうという気持ちと、

自分の頭の中を整理したいという気持ちからパソコンに向かった次第です。

とにかく、ハロウィンだからかぼちゃっぽいものが入っていて見た目が可愛ければいいや。

クリスマスだから、クリスマス仕様だけど、中身を食べてみてもクリスマス感がない。

そんな商品がとても多い。

一年に一度のイベントですが、お菓子屋さんにとっては繁忙期であり、お客様が来てくれる時期。

でも最近はその期待を少し裏切ってしまっているのではないかと自分に問いかけています。

ハロウィンだから、その商品を買うことで得られる価値の提供。

その価値をわかりやすく伝えること。

そして満足してもらう事。

そうすれば、また来年、またその次も。

そのようにリピーターになってくれるのではと。

イベントの際に期待感満足感を与えられていれば、何かの時に自分のお店を思い出してくれて

その時に正しい価値の提供ができていれば、思い出してくれた時にまた来てくれるのではないのかぁ。

とにかく安さを重視するのか。

見た目ではなく中身で勝負するのか

素材で勝負するのか

お得感を出すのか

特別感を出すのか

はたまた限定感なのか。

捨てるだけのラッピングでも、贈り物をしたい時に買う人の満足感が得られていれば売れるし、

かぼちゃが好きなあの人のために買ってあげようと、かぼちゃ味をアピールすれば売れる。

どんな人に買って欲しいか、どんな人に買ってもらえたら満足してもらえるのか。

正しい価値の提供をする。

見直してみよう。

追記

やはり、みんながやっていることを真似したくなるものです。

初めはそれでいいと思います。

まずは繁盛店をリサーチしていいところを真似するところから始める。

でも、何年経っても同じことを繰り返していては世の中と同じなので結局は自分のお店で商品を購入しなくても満足してしまいます。

大事なのは自分のお店らしさを加えること。

最初から自分のお店らしさがわかる人はいないかもしれません。

私はそうでした。

お店の開店してから最初の一年は、無我夢中でお店を開けることが精一杯でした。

忙しすぎて、他のことに構っている暇があったら一つでも多くのお菓子を作って

お店に足を運んでくれるお客様にお菓子を提供したい。

だから、寝る間も惜しんでお菓子を作り続けていました。

なかなか経験できない嬉しい悲鳴かもしれませんが、無理をしすぎて体を壊し休業してしまうことになってしまいました。

その時の全力で一生懸命頑張った結果なのでそれほど後悔はしていませんが、

休業によってお客様にはもっと迷惑をおかけしたと思っています。

また買いに来てくれたお客様にも、はっきりとした返事ができない。

それがまたストレスになってしまうという悪循環。

それだったら、無理せず働いてお客様からのお問い合わせがあった時にもしっかりとした返事ができること。

私のお店のシステムを出来るだけたくさんの方に知ってもらえるように情報を発信していくこと。

そのためには自分はどうしたいのか、

どうしたらお客様も納得してくれるのかを考え

まとめておくことが大事でした。

  • 週休2日であること
  • 他にも子供の予定がある場合には休むこと
  • 売り切れたらお店を閉めること

今の時代では週末だけのお店やいつやっているのか分からないお店や、場所なども自由度が高まっています。

それぞれのお店の形態でやり方は様々ですが、きちんと理由を説明できればお客様も納得してくれます。

それもこれも、世の中にはない自分だけしかできないものがあればリピートしてくれます。

自分だけしかできないものをお客様にも理解してもらえるように情報を提示すれば

一つのストーリーとなって自分のお店の強みになります。

私の場合は焼き立てであることです。

だから売り切れたら終わり。

閉店です。

手作りだからたくさん作れない。

だから数量限定。

当日作ったお菓子を翌日売らないお店なんてそうないと思います。

全国的には珍しくないとは思いますが、私が集客したい地域にはないです。

もしかしたらこれから出来る可能性はありますが、他のお店がしないことができれば自信にも繋がります。

とは言っても、誰もやっていない事をやるのはとても勇気のいる事です。

自信があって周りが協力してくれてチャンスがあれば

挑戦してみてもいいのではないでしょうか。

自信があれば、その他の障害をクリアするためにできることを少しずつ実行していくだけです。

気持ちが強くあるならば、きっとお客様にも伝わるはずです。

私はそう思います。

因みに、焼き立てのお菓子の販売ですが今でも家族には次の日に売っても問題ないよと言われることがあります。

それは自分のお店の強みにならないので開店当初からのこだわりで守ってきています。

当時は世の中ではあまりやっていない事だったと思います。

今でも毎日毎日次の日に売れないのでお客様が来てくれなかったらどうしようと不安になります。

でも、やりたいからやっている。

理由はそれが私の幸せに繋がっているから。

どうでしょうか。

たまには世の中の波から外れてみてもいいんじゃないでしょうか。

いい未来が想像できたら、イメージできるならそれもアリだと私は思います。

雑談

和菓子店で働いていたことがあります。

和菓子って、季節の味があまりないのが残念。

上生菓子などに紅葉や季節の形をしたものがあり、見た目は楽しい。

一つずつ手作りだろうから、値段も高いのでそこに満足感はある。

しかし、正直味がいまいち。

美味しくないわけではないけど。

美味しいけど、何を食べても変わらない美味しさの気がします。

同じ餡の味しかしない。

見た目と色と形と値段に満足はできるが、いろんなバリエーションの味や香りがもっとあったらもっと楽しいのにな。

そう思います。

とはいっても、自分のお店はどうだろう。

和菓子店ではないけど、改めて味を試して改良していくことも必要になってきますね。

-お店運営について

Copyright© ランニングママblog , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.