お店準備 お店運営について

あなたが売りたいもののストーリー性を考える|商品に物語がが無いとすぐに忘れられてしまう

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最近、自分のお店を開きたいと思っている方に出会いました。

何でそれを売りたいのか聞いたところ、

原価が安いから、の一言。

はい、原価とても大事です。

でもそれだけでは商品は長く愛されないでしょう。

私はその一言に、原価はそこまで大事じゃないと答えました。

後からよく考えてみれば、原価はあなたが思っているほど大事じゃないと言えば良かったなあ。

自分がお店を利用する立場だったら

お客様の立場になって考えてください。

専門店を開くとき。

なんで専門的に扱うのですか?

A1、原価が安かったからです。

A2、子供に食べさせるといつも喜んでもらえるからです。

引き付けられるものはA2でしょう。

A1は、この人お金儲けしか考えてないなと思われてしまいます。

そう思ってなくても。

とはいっても、原価が安いからとお客様に言う人はいないですね。

現場の現実とストーリー性の出し方

菓子業界の給料は低い。

一か月15万とか。

平均を出した訳でもないし、今はもっと上がったのかも下がったのかも分かりません。

残業は通常運転、ボーナス無(あっても少)、休み月6日。大型連休無。

確かに、給料を上げたいから。

という理由もあります。

でも、それだけでは気持ち的にやっていけません。

人って、誰かの役に立ちたいとか自分を必要としてくれる人がいるだけでやる気が出るものです。

原価の低いものを見つけるのも重要ですが、それだけでは長続きしません。

だから、一度立ち止まって考えてみてください。

何で?

自分に問いかけてみてください。

何での答えが出ないときはその商品は自分にとって何でしょうか。

得意なもの、好きだから、誰かが喜んでくれたから。

今まで自分でも気づいていなかった気持ちが引き出せるかもしれません。

そして何での問いが出てきたら、そこを全面的に打ち出しましょう。

オーバーなくらいに。

何で得意なのか。何で好きなのか。誰が喜んでくれたのか。

そこに自分はどう思ったのか。

そうして考えていけば必然とその売りたいものにストーリー性が生まれます。

これは広告宣伝するときにも使用するといいと思います。

ストーリー性の出し方まとめ

○○だから○○の店

自分はお客様に○○を提供したい

自分は〇〇だと思うから

この、〇〇を答えられると答えられないとでは

これから先の自分のモチベーションも違うし、お客様はあなたのお店に来て何を期待してきてくれるのかはっきりさせることが出来ます。

服が買いたいから服屋さんに行く、腹が減ってラーメンなのか特別な日の寿司なのか。

どんな時に自分のお店に来て欲しいのか明確に伝え、その状況になったらお客様に選んでもらえるようにキッカケ作りが出来れば最高だと思います。

それにはストーリー性がとても役立ちます。

原価も大事だけど、ストーリー性も大事ということです。

原価が安い商品の専門店には限界がある

その出会った方は、一人で出来る範囲で小さくお店を始めたいと言っていましたから

1人で出来る範囲で作る個人店だという前提でのお話です。

原価ってとても大事な項目ですが、原価が安いから作っても面白くないです。

続きません。

菓子店で修業していた時の作れと言われて同じものをひたすら毎日数を作るのと同じです。

2年すれば限界がきます。

お客様も自分も飽きます。

でもどうでしょう。

自分が好きなものを売り、誰かに喜んでもらえるから売る。

そこストーリー性があれば口コミに広がりを持たせることができるし、辛いことがあっても乗り越えられてしまいます。

だから、そのお店に限界はありません。

誰かの役に立ちたい(余談)

自分は体調が悪くなりお店を休み、お店を続けていけるような状態でありませんでした。

今でも毎日体調と相談しながらのお店営業に変わりはないのですが、お客様が来てくれると何故か力が湧いてきます。

さっきまでボーっとしていたのに。

世間の役に立ちたい、誰かの生活を豊かにしたい。

そんな大それたことを成し遂げたい訳ではないけど、お客様の要望にできるだけこたえてあげたいと思う。

期待以上をこなそうとは思わない。

でも求められていることに精一杯お応えしたい。

お客様がいてくれるからこそお店営業ができる。

よく聞く事でもありますが、この言葉には上記のような理由が隠れているのだと思います。

もちろん、全ての要望に応えられるものでもないし、答えなくてもいいです。

でも、何とかしてあげたいという気持ちは伝わると思います。

そこまでは出来ないけど、ここまでだったら出来ます。

私はいつも出来ないことを提案してくれたお客様にはこうやってお返事するように心がけています。

自分は1人で製造をしてお店で売っている菓子店なので消費期限や休業日、営業時間や製造数についてお問い合わせを多く頂いております。

私が提案したことに対してそれだったら頼もうかな、という方もいれば、じゃあまた今度という方もいます。

お客様ひとりひとりの要望に応えることは出来なくても、お客様ひとりひとりの心に寄り添った返事の仕方はできます。

おまけ

お店に一人で立っていると、悩むことがあっても一人で解決しなければいけない時があります。

出来るのか出来ないのか微妙なときです。

例えば、50個を12時までに欲しい。

こんなお願い。

焼き立てのお菓子を売りにしている自店ですから、前日に作り置きはできない。

それだけ早起きすればこなせる。

でもそれによってその後の仕事に支障が出たら自分が困るし、引き受けたのに時間に間に合わないでは困る。

誰にも頼る事のできないひとり営業の、永遠の悩みですね。

自分の場合はほとんど引き受けていることがほとんどです。

微妙なときは。

その分早起きしてお客様が喜んでくれてまた来てくれて、来る度にお礼を言ってくださる。

この有難みを、やりがいを一度感じてしまうと、少しぐらい無理しちゃう。

本当は断った方がいいのかもしれないけど。

大事なのは無理をしすぎてお客様の負担にさせてしまうこと。

大変な思いをしたことがお客様に伝わってしまうと、お客様は申し訳なくなって、もう来てくれません。経験アリ

喜んでもらえるから引き受けるのであって、その事によってお客様が幸せになってくれなければ、自分も大変な思いをしただけ、お客様にも有難迷惑になってしまうだけ。

誰も幸せになれない。

本当は大変だったんだよアピールしたいけど。(笑)

個人店に求めているものは何か

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